project itoh 冬、暖かい

虐殺器官 映画版を観てきました。
これで、project itoh 3部作をすべて見終えました。
虐殺器官が一番面白かったように思います。
原作にあった残虐表現がマイルドになっても、この時代の映画である以上仕方ないでしょうし
人工筋肉で作られた乗り物たちのグロテスクさや、敵味方識別装置を利用している説明等々、省かなければならなかったのも仕方ないことと思います。
それでもAR表現や買い物のシーン等々、いろいろと映像で観れて良かったなーと。
原作にあったドミノピザの普遍性うんぬん、のくだりが抜かれていたのは、必要なかったのか挿れることができなかったのかわかりませんが、あって欲しかったです。

丸善にふらっと寄ってみるとハヤカワ文庫JAフェアと称して棚3~4つ分くらい使った売り場がありました。
抗いきれず、まんまとニルヤの島 柴田勝家著 という本を買って帰りました。
以前、どこかで著者が本当に柴田勝家っぽい顔つき?佇まい?だとかで興味を持ち始めた方です。
なかなか時間が取れないでしょうが、読み上げたいところです。

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さてさて、ここも引っ越すなり何かしなければ。
あと数年ぶりのお返しも、今年こそは。

円城塔 とても寒い曇りの日

a
b

b'
a'
っていう、文字列のかっこ良さというか。

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 あなたがそこにいてくれてよかった。
 小説版を終えたときにそう思った。

 映画版を観終えて今はこう思う。
 あなたたちがそこにいてくれてよかった。
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ふと映画館のポスターが目に入ると、いつのまにやら屍者の帝国の映画版が始まっていました。
なんとか時間を作ってスクリーンで観たいところです。
たとえ別物と化していようが、キャラクターアニメと化していようが、どうでも良いのです。
元々、文字列のかっこ良さを気持ちよく読んでいたので、アニメに求めることなど出来るはずもなく。
攻殻機動隊は、タイトル等ほんのいくつかの要素を残していまもどんどん別物へと変化して、けれども今も生きている。
屍者の帝国がどのように変化したのか、これからも変化しながら生き残っていくのか、気になるのです。

小説をひらいて読んでいるのは一人であろうから「あなた」で、映画館のスクリーンを観ているのは複数人であろうから「あなたたち」なのか。
伊藤計劃さん「あなた」のおかげで小説版を書き終えることができて、非常に多くの製作スタッフや求める人たち「あなたたち」のおかげで映画版を目にすることができた。なのか、なんていう妄想も楽しい。

「ぼくらは都市を愛していた」神林長平 の帯に書かれた推薦文?もかっこ良かった。
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 神林長平はまっすぐ進む。
 歪んでいるのはあなたの方だ。
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どこから来てどこへ向かっているのかなど皆目見当もつかず
上下左右もわからず、何も見えない真っ暗な空間に浮かんで
ぐにゃぐにゃとその時その時の情報に正しさや価値を干渉されながら進んでいる、か細い命の光、ワタシ(あなた)は
自分自身を起点にするしかないので
どこかへ向かって真っ直ぐ進む、遠くで星のように輝く光の軌跡は歪んでいるように見える。でしょうか。
まあ、そんな妄想たち。
とても寒い、曇りの夜。

http://project-itoh.com/

曇り 涼しい風


楽しかった半年前の思い出。

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思い出だけを愉しみに、とはきっとできない。
また会いたいと思う人など10年単位で久々に現れたというのに、どうすれば良いやらわからなくて
おろおろしています。
感謝と尊敬をありったけ捧げたい人よ、いまも元気でスライムを叩いているのか
時間と体力と気力の全く残ってないこの日々では連絡を取る意味がないのだ

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 無紋の頁 未だ満たされず!

 我が心 未だ歓びを知らず!

 猛き竜の声 地に轟かば!
 我よ聞け 狩人の声を!
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本物はこうでした

天凶蛇

たぶんね。先日の山を崩す異常な雷雨はアマツマガツチのせいだったかもしれないですね。
というと少し違いますが、ユクモ村の方々だったら「嵐龍さまがお怒りじゃ」などと口々に噂したかもしれません。
その影響は当分消えるように見えません。

もう1年も前のハナシでしたが、戦闘妖精雪風がトム・クルーズ主演で映画化だそうで。
その本筋(妖精を見るには、妖精の目がいる)には期待してはいけないのでしょう
マンガにはマンガの良さがあって、小説には小説の、映像もゲームであっても、そして私たちがスキだと思う原作の何かたちは原作者以外には表現できないのだと証明され続けてきましたしね。
戦闘機まわりの言葉やメカニックがかっこよかったらイイなあと思ってます
ハヤカワつながりで、虐殺器官とハーモニーも映画化だったかだそうですが、さてさて。

うろ覚えトリブラ
「自らを嘲笑するものは、その時点で成長も発展も諦めてしまった人たちです。もはや彼に未来はなく、ただ世界を嘲笑して生きるしかない」
たぶんこの言葉自体もキリスト教がらみのものだろうと思いますが
そんな大昔から、いつの時代もワタシのような者はいたのでしょう。
にちゃん辺りで延々と繰り返されてそうに思います。よほど何かないと見に行ったりしないので知らないですが
どいつもこいつも世界中バカばっかりじゃないかバーカバーカ → オマエモナー → バカですけど何か?重々承知してますけど何か?
っていう。
でもこの引用されてる言葉はまだ幼い頃にも聞いたような記憶があって、ワタシのことなので十中八九マンガで読んだのでしょうが、
その時は意味がつかめもしなかった覚えがあります。なんで自分を嘲笑する人が世界を嘲笑することになるんだろうかと不思議でした。
悲しいことです。

レイチェル・ダイアルが終了してしまったのが残念でなりません

庭猫もるさんという方の、古事記をマンガにしたものを読みました。少し古めかしいキャラクターも愛があって良かったです。面白かったです。
HPでも編集前のものが丸々読めるようなカンジでしたが、どうなんでしょうか。
古事記を要素に取り込んだマンガ家の方々は、あの意味不明な文字列にこんなものを見ていたのかと頭が下がります。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

割と書けることがあるもので。
最近スキな動画があります。初音ミクの歌で、村上隆という方の映画の主題歌か何かだそうです。
この映像、歌詞でなくてメロディでもなくて、映像を作った人が狙ってやってらっしゃるのかどうかわかりませんが
まあワタシの勝手な妄想です
以前、ヨコハマ買い出し紀行の言葉に、私たちは音でできてる。といったようなのがあったのを思い出します。
同じく、銃夢のlast orderのほうで、ボクは歌に還る。といったようなのがあったのを思い出します。
映像の最初に、雲を抜けて宇宙へ、するとブラックホールのように何かが曲線を描きながら吸い込まれ続けてて、
特異点を抜けると色とりどりの光と音、リズム。そして初音ミクたち。
たとえばですけど、人が死んで魂みたいな何かが宇宙を彷徨ったりしちゃってもブラックホールみたいなものが集めようとし続けてる。
そこで一人一人は色であり音符の一つ一つなんですけど、寂しくないよ、永遠の歌姫がメロディに纏め上げてくれてる、
そして一つになったメロディを少しづつ分けてもらって、また皆どこかへ出発する。
一人一人は違う人間だけれども、みんな同じメロディを知ってるはずだろう?人類皆兄弟!なんていう、聞かなくなって久しい言葉、その平和なカンジ。
ついでに初音ミクたちのステージ、初音ミクの立つところにはハートが、後の二人のところはピースマークが。
love and peace
AI to HEIWA
愛と平和のステージで演奏された歌でできてる私たちが戦争のない世界を作れないわけがないじゃないか。なんていう。
妄想。
初音ミクが歌ってなければ見なかったでしょう、動かし方もスキです。が、歌詞はちょっとよくわかりません。よくわからなくすることが売りの歌詞なんでしょうか。メロディも原曲のほうはピンとくるものがなかったです。
村上隆という方も反感を集めることで宣伝効果とする方のようで、調べなければ良かったと思ってます
が、この動画はスキでした。
最初のほうのアレ、ストリングスっていうんでしょうか、かっこイイなあと。

雨 踊らない

シドニアの騎士がアニメ化だそうです。
と聞いても心躍らないのはやはり、ワタシのなかではBLAME!で終わってるのでしょう。
しかしソレもNOIZEの、もっとピンポイントで言えば「負の回廊」をもっと楽しむためだったように思います。
似たようなところで、市川春子さんのマンガも短編集2冊はとてもスキでした。
趣味まる出しのひとコマたち。
宝石の国を見ていると、なんだか少しずつ別の方が作ってるんじゃないかと思うくらい、
スキだった何かがどんどん消えて別の何かに塗りつぶされていく変化をカンジます。
前線で頑張り続けている方に失礼とは思います。
そういう意味で、そういえばずいぶん昔からいまも現役で書き続けてらっしゃる内で、変わることなく毎回スキだよなあ、と思うのが
樹なつみさんです。
単にワタシのスキキライだけで、優劣のハナシではないです。
たぶん絵柄があう、という、最後のところはそこだけなんだと思います。
が、毎回、多くの資料を調べ上げられたんだろうと思えるとこだとか
売れるための要素、デスノートあたりからはLの特徴だった目の「くま」だったり、青年誌ではツンデレさんや幼女がいたり、をもりもり入れ込むスタンス、
入れ込んでなお、どこをどう見ても趣味まる出しな、毎回同じ王子様とお姫様のハナシは樹なつみさんのマンガ以外の何物でもなくて。

国際アンデルセン賞に上橋菜穂子さん だそうです。おお。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140325/k10013213551000.html

xpが、終わる
時間が、規則正しく、無感情に、進んでいく